参拝してもしなくても日中・日韓関係悪化、来年春の例大祭のとき消費税8%
司会の羽鳥慎一「なぜいま、と理解に苦しみますね」
政治アナリストの伊藤惇夫氏は「このタイミングしかなかった」という。「中国、韓国との関係改善が望めないいまなら、靖国へ行っても行かなくても同じという発想なんでしょう。逆に、関係が改善すると行けなくなってしまう」
スケジュールでいうと、春の例大祭は消費税8%の時期にあたる。8月15日は刺激的すぎる。となると、いま行かないと秋の例大祭まで行けない。その時、安倍政権がどういう状況になっているかわからない。つまり「ギリギリこのタイミング」となるのだ伊藤氏は見る。
羽鳥「参拝自体はどうですか」
伊藤「国益でプラスは何もない。日中間は政治的にも経済的にもダメージを受けますよ。アメリカの反発はおそらく想定外だったと思う」
吉永みち子(作家)「自分の思いだけで動いている感じですよね。数もあるし、自分の意志を通すんだという強い決意が現れている。ちょっと恐ろしい」
羽鳥「尊崇の念を表明するのなら、方法は他にいくらでもあるような気もしますが…」
たしかに、それなら8月15日でもなんでも、千鳥ヶ淵にいけばいい。だれも文句はいわないだろう。問題は靖国神社にある。
伊藤「側近も政権が安定するまでは靖国には行かせないと止めてきた。しかし、臨時国会から方向転換していますね。経済から理念型へと。靖国参拝はその象徴でしょう」
首相をだれも止められないというのが危うい。伊藤は「このままいくと、集団的自衛権うんぬんになる」と心配する。
吉永「国民が望んでることじゃないですからね」