きょう27日(2013年12月)から楽天・田中将大投手(25)のメジャー移籍交渉が解禁になった。クリスマス休暇明けのアメリカはまだ寝ているのか、何も伝わって来ない。無謀にも「モーニングバード!」は全30球団に電話を入れたが、見事に無駄骨に終わった。
「1月1日まで休み」が15球団、「6日まで休み」が3球団、「連絡とれず(留守電)」が10球団、「ノーコメント」が2球団というものだった。なんとか答えてくれた球団も、「田中は活躍すると思うか」という質問に、「何ともいえない。過去には活躍した選手も、しなかった選手もいた」と、まあ当たり前の答えだった。
ダルビッシュ移籍では元日に交渉
司会の羽鳥慎一「わかったのは、年末は休みであるということでした(爆笑)。じゃあ、本当に休んでますかといったら、休むどころかグリグリ動いていますよ」
しょうがないから特派員に聞く。ニューヨークの外山薫記者は「2年前のダルビッシュ投手のときは、元日にオーナーと直接交渉してました。交渉期限は1月25日ですから、動いてると思います」という。
あのときは、入札で勝った1球団との交渉だった。新ポスティングシステム(入札)で動く球団の数は増えるが、資金力のある球団はやはり限られる。一番いわれるのがヤンキースだが、これが意外に慎重だと新聞は伝えている。ニューヨークタイムズは「ヤンキースはリスクを知っている」と書く。2006年の井川慶(阪神)の失敗があるのだという。逆に、デーリーニューズ は「アームズ・レイス(軍備競争)」という見出しで、「田中獲得に全力をあげろ」と煽っている。
西海岸のドジャースは、ロサンゼルス・タイムズによると、現時点では控えめだという。「田中はヤンキースでは?」という声が球団内部にもあるという。
新聞各紙がアドバルーン記事
崔洋一(映画監督)「ビジネス的には動いてるでしょう。(移籍金の)値段が下がって、行き来しやすくなった。選手に有利にならないといけない」
飯田泰之(明治大准教授)「経済効果は球団に大きいが、年俸だけじゃなくて、出番が多くて活躍できる球団にいってほしいですね」
吉永みち子(作家)「資金力のある球団かとみんなが諦めちゃうと困るんだよね」
羽鳥「新聞の見出しが、ちょっとした駆け引きになっているのかもしれないですね」
アメリカは徹頭徹尾、駆け引きの国だよ。田中投手がつぶされないよう祈ろう。