マー君の大リーグ移籍の夢がようやく叶うことになった。一時はポスティングシステムの見直し協議がもたつき心配されたが、きのう25日(2013年12月)に正式に決まった。楽天は球団にもたらされる譲渡金に上限が設けられる新システムを不満としながらも、球団初の日本一に貢献した田中将大投手を送り出すことを容認した。「とくダネ!」は早くも田中が何勝するか、メジャーでの活躍を占った。
10球団程度が獲得に名乗り
アナウンサーの田中大貴がマー君の大リーグ行きを伝える25日付のニューヨーク・タイムズの写真入り記事を紹介する。「速報としてアメリカに来ることが決まったと報じています。今後さらに報道が過熱していくと思います。日本のスポーツ紙はさらに進んだ内容になっていて、チーム名が出ています。先日はドジャーズと伝えましたが、ヤンキースが大本命ということころまで出ています」
譲渡希望額(上限2000万ドル=20億円)をメジャーリーグ30球団に告知して、30日以内に譲渡額に応じる球団と交渉が行われ、契約が合意すれば移籍先の決定となる。手をあげる球団は10球団前後とみられている。
キャスターの小倉智昭「譲渡金の上限額2000万ドルはある程度の球団は出せると思いますが、それからあとの年俸交渉でどれだけ出せるかということでしょうね」
田中「新しいシステムでは譲渡金で余ったお金を契約金に回すという流れになっていくでしょうから、結果的にお金をたくさん持っている球団が有利な契約になると思います」
日本より試合数多い大リーグ―さて何勝できるのか
小倉「ヤンキースは、田中の去就がなかなか決まらないので、もういいという報道が一時ありましたよね」
田中「あとは田中を待つだけになっていたようです」
小倉「もしヤンキースだったら、イチローにも残ってほしけどなあ」
渡米すれば、来年2月(2014年)からスプリングトレーニングが始まる。これまでの日本人投手のメジャー1年目の成績はどうだったか。ダルビッシュは29試合に登板して16勝した(日本での最終シーズンは18勝だった)。松坂大輔は32試合に登板し15勝をあげた(最終シーズンは17勝)。野茂英雄は28試合に登板、13勝だった(最終シーズン8勝)。田中は最終シーズン24勝0敗で乗り込む。
小倉「さて、いくつ勝つでしょうか」
コメンテーターの古市憲寿(社会学者、評論家)「面白いなと思ったのは、メディアがこんなに熱狂しているのに、本人は冷静でしたよね。日本と変わらぬペースで活躍できるのではないでしょうか」
田中「きのうの会見でも、ピッチングスタイルはまったく変えるつもりはないといっていましたね」
メジャーでは中4日で投げるので、日本より登板回数は増えそうだ。テレビ中継が今から楽しみである。