アマチュアが都へ行って政治に携わるのはそれほど珍しいことでもないが、そこでプロからの誘惑や脅しに屈せず、正義を貫き通す――なんてのは、あくまでハリウッド的おとぎ話でしかない。2013年の東京のリアルストーリーでは、アマチュアは選挙前に怪しいお金をいただいており、説明を二転三転させた挙げ句、辞任することになった。
自民党都議「退任の挨拶」も受け付けず
番組によれば1年前、猪瀬新知事が都知事選史上最多の得票を獲得して、颯爽と初登庁した時には、約1000人の職員が拍手で出迎えた。クリスマスイブの昨日は、約60人が拍手も花束もなしに静かに見送るなか、猪瀬はひっそりと都(庁)を去ったという。知事史上、最短での辞任だった。
都議会(議員)の反応も冷めたもので、自民党に至っては、退任の挨拶も受け付けなかったそうな。これについて、番組コメンテイターには「挨拶も受け付けなかったということだが、今回の出来事はそれとして、それまでの(副知事時代も含めた)功績に対しては、一定の感謝の念を持って接するべきだ」(野村修也弁護士)と問題視する向きもあった。
文
ボンド柳生