「認定居酒屋」というのをご存じだろうか。たとえば、北海道の町や市が東京にある飲食店に地元の食材を使ってもらい、「自治体公認」のアンテナ飲み屋になってもらうのだ。函館放送局の村上信吾アナは「函館近くの森町、八雲町、長万部町、日本海側の留萌市、太平洋側では釧路市近くの厚岸町や別海町などが都内の居酒屋さんを認定しています。店ではその土地の美味い物を産地直送で、地元並みの値段で提供するので、どこの店もお客さんがいっぱいです」と紹介する。
各自治体が食材直送―安全・安心の生産者情報も提供
認定居酒屋の口火を切ったのは東京・浜松町にある八雲町の店だ。階段を上がるとテーブル席は満席。予約を取るのも難しい盛況ぶりである。メニューを見れば、「八雲町佐々木ファームで採れたホウレン草にサーモンのサラダ690円」「水菜と八雲の干し貝柱のおひたし390円」と、たしかにうまそうで安い。
メニューは日替わりで、さまざまな北海道の味が楽しむことができる。なかでも一番人気は、ほっけの一夜干しと梶田のお婆ちゃんが丹精込めて作ったかぼちゃの天ぷらだという。
店長の吉田智広さん「八雲の方々からレアな情報や食材を教えていただいて助かっていますし、お客様にもそのままお伝えしています。店のスタッフは八雲町のPRマンとしてやっています」
日本橋の厚岸町の店は特産品の牡蠣が地元並みの値段、4個1600円で食べられる。別海町は牛乳が産地なのでお通しに牛乳が出たり、留萌市認定の居酒屋では500円で甘エビ食べ放題とうれしい。
村上アナ「町や市の認定居酒屋は、北海道に限らず、青森や佐賀の認定店も増え始めています」
さっそく出かけてみますか。
(磯G)