子煩悩な父親なぜ無理心中?9歳次男に灯油かけ自分も焼死!妻と離婚協議中

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   きのう23日(2013年12月)、東京・文京区千駄木の汐見小学校で9歳の男の子を道連れに父親が灯油をかぶり親子心中をはかる悲惨な出来事があった。父親は死亡し、男の子は意識不明の重体となっている。

   午前10時半ごろ、少年野球チームの仲間と校庭で練習をしていた3年の次男を別居中の父親(49)が校庭裏に連れ出し、灯油を頭からかぶり火をつけたという。

野球練習や学芸会など学校行事に積極的に参加

   父親は野球の練習や学芸会など、子どもの学校行事に積極的に参加する子煩悩ないい父親として評判も良かった。しかし、妻とは離婚調停中で、次男は妻の実家で生活していた。父親は次男を連れ出そうとしたのか、昨年5月(2012年)に妻の実家に突然現れ、「子どもの手を引っ張るので止めたところ蹴られた」などのトラブルがあった。

   このため、妻は警察に相談して実家周辺のパトロールを強化してもらっていたが、妻側が弁護士を立ててトラブルが治まったため、妻の同意を得て警察も警戒態勢を解いていた。

   キャスターのテリー伊藤「一部報道によると、次男は父親から『自分が死んだらお母さんをしっかり守るんだぞ』と言われていた時期もあったらしいんだよね」

   司会の加藤浩次「子どもの目の前で自殺することも理解できないし、子どもにガソリン(灯油)とかけることなど理解できない。子煩悩ないい父親がガラッと変わるんですかねえ」

   精神科医の香山リカはその疑問に次のように答えた。「こういう形で激しい行動をするのは、自分から子どもを奪った妻やその両親に対する復讐でしょう。ストーカー殺人で相手の親族を殺すというのがあるが、あれに近いのかもしれません。

   思いつめてしまうほど、手のひら返したように自分がいかにひどい目に遭ったかを知らせたいという衝動にかられます。いい父親でいたがゆえに、自分がいかに傷ついたかを相手に思い知らせてやりたいという気持でいっぱいになってしまったのでしょう」

目撃した児童たちにトラウマ

   情が薄れたとはいえ、子どもまでこしらえた夫婦だ。警察に相談するとか、弁護士を立てるなどは最後の最後。そうなる前に、夫婦で子どもの養育についてもっと話し合いができなかったのか。悔やまれる。

   この惨劇を野球の練習をしていた仲間の子どもたちが目撃していたといい、トラウマとして一生記憶に残る可能性がある。そのケアについて、香山は「こういう時は、子どもたちに恐怖を語らせたほうがいいといわれていましたが、最近は子どもたちを安心させること、あまり考えさせないようにすることが優先されています」という。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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