自民党幹部が真顔でブチ上げる「ビートたけし東京都知事」本人も色気あり?冗談も休み休み言え!

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「政策について自分は精通していると思っていたが、政務についてはアマチュアだった。反省している。政治家としてやってこられた方は、どういうものを受け取ってはいけないか詳しい。みなさんに対し、腰が低い。僕の場合、政策をちゃんとやればいいと生意気なところがあったと反省している」(2013年12月19日付『asahi.com』より)

   猪瀬直樹都知事が辞任した。都議会で都知事選挙前に徳洲会から5000万円受け取ったことのいい訳をあれこれと述べていたが、虚偽の申し立てをすれば罰金や禁固刑のある百条委員会で追及すると申し渡され、辞任せざるをえなくなった。

   猪瀬氏はこの問題が明らかになって以来、どれほど自分の不明を恥じたことであろう。自分の権力にすり寄ってくる輩はいても、本当に自分のことを心配し、親身になって考えてくれる友人がいないことを思い知ったのではないか。辞任の記者会見で記者に聞かれて語ったのが冒頭で紹介した部分である。政務についてアマチュアだった、相手に対して傲慢で生意気だったと率直に認めている。

   彼のようにノンフィクション・ライターとしてのキャリアを持つ人間ならば、職務権限のある人間が利害関係のあるところからカネをもらってはいけないことぐらい承知していたはずだ。だが、石原慎太郎に代わって都政を仕切ってきたのはオレだという強すぎる自負と、表沙汰にならなければいいという思い上がりが致命的なミスにつながってしまったのであろう。会見で見せたはにかんだような表情は、重荷を下ろした安堵に見えた。

   猪瀬都知事辞任でにわかに騒がしくなったポスト猪瀬争い。『週刊文春』はメルマガ読者800人に「都知事にふさわしいと思う人」についてアンケートを行った。1位から10位はこのようだ。舛添要一、小泉純一郎、石原慎太郎、池上彰、猪瀬直樹、櫻井よしこ、宇都宮健児、橋下徹、小池百合子、ビートたけし。

「週1回都庁に顔出せばいいんだから、タレント稼業も続けられる」

   猪瀬氏が5位に入っているのも不思議だが、早々と「日本維新の会」を離党し衆議院議員も辞職して都知事選に参入する意向を示した東国原英夫氏が10位にも入っていない。いまのところの下馬評では舛添氏が有力だそうだが、自民党幹部がこんな奇策があると打ち明けている。

<「ウルトラCとして、ビートたけしは面白いと思っている。彼は東京五輪に並々ならぬ情熱を持っている。官邸で『アジア文化交流懇談会』の委員を要請したときも二つ返事だったし、国の文化事業のために貢献したいと思っているようだ。先日もテレビに一緒に出演した安倍首相に東京五輪の演出をやらせてほしいと売り込んでいた。五輪が七年先というのがネックだが、石原(慎太郎)さんだって週一回くらいしか都庁に行かないこともあったそうだから、ありえない話じゃないと思う。口説いてみる価値はあるかもしれない」>

   冗談も休み休みいえ。タレント活動をやめず週に1度しか行かないで都政をやられてはたまったものではない。タレントなどではない、首都東京にふさわしい『顔』を今度こそ選ばなくてはいけない。だが、いまのところそうした顔が見えてこないのは困ったものである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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