注目は金正日3回忌あす17日!「張成沢派」粛清で序列、実権どう変わる?

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   張成沢氏処刑の詳細は依然としてわからない。いえるのは、「ナンバー2は要らない」という金正恩第1書記の強烈なメッセージだ。朝鮮中央テレビは、「犬にも劣る醜悪な人間のクズである張成沢」とののしった。これは判決文なのだという。さらに、「最高司令官の命令に従わない者は死んでもこの地に埋葬されることはない」とあった。韓国のメディアは「機関銃で撃たれた、火炎放射器を使った可能性がある」とまでいう。

妻・金慶喜は生き残り…中国で系列の関係者100人姿消す

   張成沢は中国との関係の中心にいたことは確かで、ロシア、日本との関係の窓口にもなっていた。経済特区を動かしてきたのも張だった。その彼が軍を巻き込んで金正恩と対抗する勢力を作ろうとしたと、少なくとも公式声明はそう伝え、「クーデターをねらっていた」ともいっている。

   真偽はともかく、正恩がそうした動きを許さなかったというのが今回の粛清だろう。今後予想されるのは、張の人脈が続々と粛清されていくことだが、早くも「中国で張派の貿易関係者100人が姿を消した」などという話が伝わってきた。

   注目は張の妻である金慶喜書記の行方だ。故金正日総書記の妹で、正恩の叔母にあたる。処刑の日に放送された記録映画には彼女が出ていた。この映像には張もいたはずだが削られていた。また、16日(2013年12月)の党幹部の葬儀の葬儀委員に彼女の名前があった。張の処刑直前に離婚したとの報道もある。彼女は守られたの。こういう報道は、聞いているだけでうんざりして疲れる。

崔竜海・軍総政治局長が全権掌握

   処刑後に発表された正恩の写真を見て石原良純(タレント)は「周りが軍服ばかりになっちゃったな」という。東北アジア国際戦略研究所の武貞秀士氏は、張に代わって正恩に寄り添う崔竜海・軍総政治局長がすべての情報、工作、人事を握っていると見る。昨年4月に軍のトップになった人物で、崔の父は故金日成主席の側近だったという。

   武貞「北がいま国際関係上のリスクをおかしても粛清に踏み切ったのは、崔氏が張氏に関して具体的な証拠をすべて握っていたからだろう」

   軍が全く動いていないことが意味を持つという。

   司会の羽鳥慎一「(金正日死去2年目の)17日がポイントになるようですね」

   式典にだれがどんな序列で並ぶかだ。韓国も「今の北のスピードについていけない」といっているのだそうだ。疲れるニュースが続く。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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