乗る?怖い?中国「防空識別圏」飛んでるJAL、ANA、Peach1日46便
中国が魚釣島(尖閣諸島)海域一帯に、防空識別圏を設定したことで、『週刊ポスト』は民間機の安全がピンチだと、このあたりを飛ぶ日本航空(JAL)と全日空(ANA)などの国際線のリストを掲載している。かつては大韓航空機が撃墜される事件もあったから、客にとっては知りたい情報である。
23日(2013年11月)の中国側の設定以降、その空域を国際線の飛行経路とするANAとJALは中国政府にフライトプランを提出した。安全運行を考えれば、素直に従うほかなかったのだが、それに待ったをかけたのが日本政府だった。 26日には国土交通省から業界団体である定期航空協会に「中国にフライトプランを提出しないように」という要請が出たのである。その結果、両航空会社は27日の0時から提出をやめてしまった。
しかし、アメリカは民間の航空会社がフライトプランを提出することをやめさせなかった。週刊ポストで米国国防関係者がいう。<「防空識別圏に設定された区域は、米軍が軍事演習を行う地域でもある。アメリカは軍用機の対応では日本と一致しており、中国政府に対して演習の事前通達をすることはない。だが、民間機は別だ。不測の事態は絶対に避けなければいけない。国民の安全を考え、『中国政府の出した方針に従うべき』というスタンスをとった」>
国民の安全を考えればこの措置が当然だと思うが、日本政府は考え方が違うのである。おかしいと思うが、こうなったら自分の身は自分で守るしかない。週刊ポストによれば<日本から、当該の空域を通るのは原則、「台湾」と「香港」への往復航路になる。実際に、2航路のフライトプランは11月23~25日まで提出されていた。現在、その航路を飛行するのはJALとANA、そしてLCC(ローコストキャリア)のPeachを合わせて、1日に台湾便が28便、香港便が18便の計46便となる>そうだ。こちらへ行く方はくれぐれもご覚悟を。