医療法人「徳洲会」グループから現金5000万円を受け取った問題で、連日、東京都議会の追及を受けている猪瀬直樹・都知事が、金を受け取った後の行動でもこれまでとは違う説明が出てきて、さらに窮地に立たされている。
「記憶違いだった」
知事は昨年11月20日(2012年)、衆院議員会館で徳田毅議員から5000万円を受け取ったあと、「タクシーで自宅へ帰った」といっていたが、議員会館から港区内の事務所に立寄り、そこに公用車を迎えに来させて自宅に帰っていたことが走行記録で明らかになった。記録では「回送。午後7時20分都庁~港区。同40分に副知事、港区~宅」となっていた。港区は猪瀬氏の個人事務所のことだ。これについて猪瀬は「個人事務所で秘書と打ち合わせをした。その後、公用車で帰宅した。記憶違いだった」とのコメントを出した。
猪瀬は5000万円を持って事務所に行き、秘書と打ち合わせをしたわけだ。猪瀬は5000万円は「個人で借り入れたものですから、選挙責任者にも会計担当者にも伝えてない。妻とボクしか知らない」としている。選挙資金ではないかという追及にも、知事はのらりくらりと答えてきた。都議会は来週16日、17日、24日にも総務委員会を開いて、この問題を追及する。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト