東国原衆院議員がきのう11日(2013年12月)、日本維新の会に離党届を出した。比例代表の近畿ブロック選出のため、議席も「党にお返しする」という。なぜこの時期に突然辞任したのかとさまざまに憶測が飛んでいるが、「モーニングバード」は明らかに取材不足。色眼鏡のゲスの勘ぐりを延々とやっていた。
「石原慎太郎切り」受け入れられず「やってられねえよ」
東国原は離党の理由をいくつか並べた。「維新の会が理念、政策、方向性で原点から変質・変容した」「支持率や信用を回復するためには、党の抜本改革がなければできない。執行部を一新、総取っ替えだ」「『旧たちあがれ日本』系の人たちは顧問や相談役になってもらって、現場は維新の会のオリジナルメンバー でいくべきだと具申したが、いれられなかった」というのだ。
ブログでも国会議員1年を振り返って、「日本維新の会での私の一定の役割は終わった」と書いた。さらに、「6月30日に広島で橋下共同代表と意見交換」「重大な決意を伺った」として、離党を決意したとあった。会見で会談の内容を聞かれ、「橋下さんらしい決意だった。それで離党するんです」と答えたが、具体的な内容には「ご本人に聞いてください」とごまかした。 橋下氏も「ボクはわかりません。ご本人に聞いて」という。
2人をよく知る大阪市顧問の古賀茂明氏は「おそらく石原(慎太郎共同代表)氏と袂を分つよう求めて、『できない』と、そういうことでしょう」という。まあ、状況からだれが考えてもそうだろう。
メディア「額面通り受け取れない」
ところが、メディアは疑り深い。都知事選や宮崎県知事選への出馬をしつこく聞いた。答えは「ありません」とあっさり。「100%ないと言い切れるか」「はい」「都知事選が…」「あるかどうかもわからないのに…。質問が不適切。ありません。計画もつもりもありません」と東国場は言い切る。
メディアはこれを「含みを残した」と伝える。政治評論家にまで「タレント生活してきた人だから、スポットライトをあびたい方だから、 知事の方が…」「国会議員で埋没するより知事の方が存在感を」などと言わせて、まさにゲスの勘ぐりだ。
司会の羽鳥慎一も「なんでこのタイミングなのか」という。この日のレギュラーコメンテーターもああだこうだいうが、勘ぐりの域を出ない。かろうじて高木美保(タレント)が「(みんなの党の)江田さんのこともあるし、ドイツの緑の党みたいなことをやってもいいのでは」といっていた。
この朝、東国原は他局のワイドショーにナマ出演して、「江田氏を視野にいれている」とはっきりいっている。つまりは1月1日までに新党をということだ。タイミングはズバリではないか。