日本維新の会の東国原英夫議員(比例近畿)が辞職する意向を固めた。知事に転身するというのだが、再度宮崎県なのか、猪瀬知事の辞任要求が強まっている東京なのか。
猪瀬辞任で選挙近いという読み
産経新聞によると、東国原はきのう10日(2013年12月)に大阪で維新の会の橋下徹・共同代表と会談して議員辞職の意向を伝えた。橋下は慰留したが、東国原の意志は固く了承したという。
東国原は2007年に宮崎県知事に当選し、「どげんかせんといかん」でブームを作ったが、任期途中の11年に辞職して東京都知事選に出馬し落選した。昨年12月の衆院選で比例代表近畿から当選していた。
衆目のみるところは東京都知事選だろうが、これはまだ先が見えていない。猪瀬知事が医療法人「徳洲会」の5000万円問題で窮地に立っているのは確かだが、東京五輪を決めたばかりで辞任したくはなかろう。辞任がなければ選挙は3年先だ。
チャンスあればすぐ飛びつく変わり身
赤江珠緒キャスター「真意はどこにあるのしょうか」
政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう分析した。「知事と国会議員のギャップに悩んでいましたね。知事は強大な権限をもって何でも決められるが、国会議員 は組織の一員で、いわば平社員です。それで不満をもっていた。維新の会の中で浮いていましたね。石原合流に反発があったし、大阪勢とも一体感がなかっ た。ただ、この時期になぜとなると、都知事選が近いうちにあるかもしれないと読んだのかなあ」
司会の羽鳥慎一「2年後に宮崎県知事選もありますね」
伊藤「前から模索していたのは事実です。ただ、地元の話を聞くと、もう『出ていった人』じゃないかといわれてます。(辞めた時の)反発も強い」
羽鳥「去年の選挙から1年で…」
伊藤「変わり身が早いな(笑い)。かつて自民党から誘われたとき、『総裁なら引き受けてももいいよ』といったり、上昇志向が強い。チャンスがあれば飛びつく」
宇治原史規(タレント)「投票した人のことを考えると、説明の必要がありますよ」
萩谷順(法政大学法学部教授)「政界では何をするかではなく、何をしたかが問われる」
伊藤「背景には猪瀬問題がある」
しかし、「どげんかせんといかん」の賞味期限はとうに切れている。巨大な都政運営の手腕では猪瀬知事には実績がある。オリンピックもある。 あ、オリンピックの乗っ取りを目指すのかな。