2つの爆弾低気圧が日本列島をはさむように通過して大荒れの天気となった。10日(2013年12月)には、高知県香南市で住宅、車庫の屋根33棟、農家のビニールハウス53棟が突風で吹き飛ばされるなど被害が出た。この低気圧は11日午後には日本列島を離れるが、気象予報士の武田恭明は「安心してはいられません。強力な低気圧の後には強力な寒気がやってきます」と注意を呼びかける。
各地とも真冬並みの冷え込み
強力な寒気がやってくるのは今週14日の土曜日だ。武田によると、今回の爆弾低気圧で寒気が入り込みやすい道筋ができ、そこに本格的な寒気が流れ込んでくるという。北極圏で発生した寒気は「3波型」と呼ばれ、東アジア、アメリカ、ヨーロッパの3方向に流れ込んでいる。東アジアに向けて流れ込んでいる寒気が低気圧の通過でさえぎるものがなくなり、偏西風の関係で日本列島の西側から入り込み14日は今冬でもっとも強い寒気なる。
予想される各地の14日の気温は、札幌で最低マイナス6度、最高0度だ。以下、仙台はマイナス1度と4度、東京は5度と11度、名古屋1度と8度、大阪は3度と8度、福岡は3度と8度と、真冬並の寒さが予想されている。
かなり寒いお正月予想
タレントの大沢あかね「ちょうどこのくらいの気温がいいよねというのが年々なくなってきていますよね。きのう(10日)なんか寒いというよりも痛いという感じがしました」
そのあと年末年始はどうなるのか。武田は「15日以降少し寒さは緩みますが、年末年始は平年よりかなり寒くなる予想です」という。寒い正月になりそうだ。
文
モンブラン