東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」から5000万円を受け取った問題が都議会総務委員会で取り上げられ、、知事は給料全額を1年間返上する意向を申し出たが、追及は厳しかった。「覚えていない」「記憶にない」を繰り返し、かつて信州大で学内バリケード封鎖に参加したり、信州大全共闘議長をつとめた威勢のよさの片鱗もなかった。
「落選後のカネを選挙前に渡すの見たことない」にギャフン
都知事選直前に徳洲会の徳田虎雄前理事長に会いにいった目的について、「選挙のお願いができると思って期待していったのではないか」と問われると、「一つひとつのことって意外と覚えていない。記憶にありません。本当に」と答えた。結局、「覚えていない」「記憶にない」は計18回に及んだ。
5000万円は「私が徳田毅氏から私の生活不安のためにお借りした」と落選したときの生活資金だと説明したことに、「選挙に落ちた後の金を事前に渡すやつはいないんですよ」と追及されると、「僕は親切な人だと思いましたよね」ととぼけ、失笑を買ったり、「バカにしているのか」の野次が飛んだり…。
知事年収2576万円返上!そんな余裕あるならなぜ借りた?
司会の加藤浩次「釈然としませんね。給料を返上すると言ってましたが、それで逃げ切ろうとしている感じに受け取れる」
東京大のロバート・キャンベル教授「なぜ返上する余裕があるのか。矛盾する気がしますよね」
知事の年間給料は2576万円だそうだが、知事なって1年も経過していない。副知事時代からの何らかの蓄えがあるのだろう。となると、生活不安による個人的借り入れという釈明と矛盾する。
この集中審議は10日も続くが、のらりくらりを突き崩すのには限界がありそう。大学教授らが公職選挙法違反容疑などの告発状を東京地検に提出していろ。東京地検特捜部の捜査に真相解明を期待するしかないかも。