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滑稽!大手新聞社「広告倫理綱領」言い換え…「セックス」NGだが「SEX」はOKなぜか?

   『週刊ポスト』の業界内幕ものが好きだ。今週は毎回やっている「死ぬまでSEX」シリーズの新聞広告のタイトルを巡って、朝日新聞、読売新聞との間で交わされた「戦い」の内幕を書いている。

   11月25日号の「したことがないSEXをしたい」というタイトルで朝日新聞と揉め、新聞広告ではSEXという文字を小さくされた。先日も朝日新聞を見ていて「動く女●器」というタイトルがみつかり、ハハー、新聞側と揉めたなと思ったが、案の定だったらしい。

   新聞社には「広告倫理綱領」というわけのわからないものがあり、それも各社まちまちに判断するから、面倒くさいことこの上ない。週刊ポストによれば、この1年間で新聞社側から言い換えを求められた言葉は、このようのようなものだったという。「潮吹き→快楽の極致へ!」「濡れちゃう→反応しちゃう」「やっぱり入れたい→やっぱりひとつになりたい」「抱いて死にたい→愛し合いたい」

   おかしいのは煽り文句「オンナの『イクゥ』演技を見破る法」の「イクゥのゥ」にNGランプが点灯したというのである。結局、「いく」で決着したらしいが、これでは編集部の意図が伝わるまい。「イク」「イクゥ」「いく」の違いさえ分からない新聞社には、私もずいぶん腹を立てたものであった。

   ひとつ披露すると、「○○のセックス」というのがひっかかったことがある。なぜだと問うと、新聞は子供も読むからセックスという言葉はやめてほしいというのだ。ではどう変えたらいいのかと聞くと、「SEX」ならいいという。なぜなら子供には英語が読めないからだというのである。こんなバカなやり取りがごまんとある。強精剤の広告さえ堂々と載せるようになった新聞が、週刊誌のセックス記事で新聞の気品が損なわれるなどとよくいえるものだと、私は再び腹が立ってきた。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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