「特定秘密保護法」よほど隠したいことでもあるのか安倍首相
あれほど反対の声があるのを無視して特定秘密保護法が成立となった。なぜこんな性急に、十分な審議も尽くさないまま、強行採決してまで、安倍首相は急いだのだろう。アメリカの要求というだけでは納得がいかない。よほど隠したい「特定秘密」が目前にあるのではないか。
こうなったら味噌もクソも隠してしまう国家秘密というやつを1つでも2つでも明るみに出し、こんなことまで秘密にしてやがると国民に知らせる戦いを、いますぐに始めなければいけない。
自民党の体質だが、圧倒的多数をとり野党を気にする必要もなくなったとき、内部からの暴言やスキャンダルで崩れていく。石破茂幹事長の「絶叫デモはテロと同じ」発言は、そうした緩みが出てきた何よりの証左である。
このトンデモ発言に噛みついた朝日新聞に『週刊新潮』が噛みついている。いつもの右派論客を動員して、「秘密保護法案に反対するデモや反原発デモは整然ではなく、騒然」(屋山太郎氏)、「執務に影響があるほどの音量なんですから、これはもうテロ、暴力行為です」(徳岡孝夫氏)、「左翼のデモは守れ、右翼の街宣はダメ。朝日は主張を同じくする団体の肩を持ち、対立する陣営を徹底的に潰しにかかる」(京都大学名誉教授の中西輝政氏)
市民たちのやむにやまれぬ行動をテロ呼ばわりする政治家を追及せず、メディアを叩くというのは、私にはとうてい理解ができない。週刊新潮は特定秘密保護法に賛成のようだから、次号で「祝・特定秘密保護法成立増大号」でも出したらいかがであろう。