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『週刊朝日』お見事スクープ!「放射線汚染ゴミ」民家の庭に埋める悪徳業者

   『週刊朝日』に昨今すっかり忘れられてしまっている福島の違法除染のことが載っている。ジャーナリストの今西憲之氏と本誌取材班によれば、11月初旬に1通の告発文書が送られてきたという。福島県の田村市東部にある一戸建ての家の庭に、除染業者が無断で放射能に汚染されたガラクタを埋めているというものだった。

   今西氏たちが訪れた家は立ち入り可能地区だが、近くには年間20ミリシーベルト以下の避難指示解除準備区域に指定されているところもあり、ほとんどの人が仮設住宅にいて帰ってきていないという。それをいいことに、現場責任者が独断で指示し埋めたというのである。

   市役所職員立ち会いの下、地図に指定されたところをパワーシャベルで掘り進んでいくと、大きな布きれのようなものが大量に発見された。連絡を受けた福島県警の警察官は「刑事事件を前提に現状保全して、捜査します」と筆者に告げたという。

   今年1月4日にも、『朝日新聞』が除染で取り除いた土や木の葉、洗浄で使った水を作業員たちが周囲の山などに捨てている場面を撮影し、大きな問題になった。

   除染費用は今年度までに約1兆3000億円の予算が組まれ、最終的には5兆円かかるといわれている。これだけの巨額な税金を投入しても、除染の効果は疑問視されているのだ。そのうえ、業者が手抜きはする、人の家の庭に勝手に埋めてしまうでは、税金ドロボーといわれても仕方あるまい。

   このような悪質業者は実名で告発すべきだと思うが、この記事ではすべてが匿名なのはなぜなのか。そこが気に入らないが、こうした問題を地道に追いかけている週刊朝日にはエールを送りたい。

   いっそのこと、週刊朝日は福島県情報に特化して、福島第一原発や除染問題、仮設で暮らす人たちの暮らしぶり、津波被害の復興の現状などを報じる「専門誌」になったらいいと思う。それだけでも膨大な情報があり、読者もいるに違いない。テレビはもちろん新聞も週刊誌も福島を忘れてしまったかのような今こそ、そうした雑誌が求められているはずである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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