長い間に日本で育まれてきた一汁三菜を基本とする「和食」がユネスコの無形文化遺産として登録されることになった。アゼルバイジャンで4日(2013年12月)に開かれたユネスコ無形文化遺産の政府間委員会で承認され、すでに登録されているフランスの美食術、メキシコの伝統料理などに続いて5番目に和食が世界の食文化として認められた。
海外の「へんてこりん日本食」減るか?
このニュースを伝えた森圭介アナが「でも、海外に行くと、ちょっとわれわれからすると、へんてこりんな日本料理がありますよね。今回登録されたことでよりしっかりしたものになっていくという期待があります」と話す。
問題は日本人自身が日本の和食文化を失いつつあることだ。昨年3月(2012年)にユネスコの無形文化遺産への登録を申請したのも、その危機感からだった。司会の加藤浩次も「海外のほうが和食を評価してくれていますよねえ」と嘆く。海外のへんてこりんな和食についても、加藤は「へんてこりんなのもはずいぶん減ってきていますよ。ちょっとへんてこりんでも、意外に美味しかったりする」と反論した。
むしろ、これを機会に四季折々、新鮮な旬の食材が楽しめるわれわれ自身の食文化を見直すことが大事だろう。ユネスコの無形文化遺産は芸能や社会習慣、地域の歴史・風習に基づいて伝統文化を登録し、保存しようというのが狙いという。日本は22件が登録され、来年は日本古来から伝わる手すきの和紙技術を申請するという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト