「浅田選手がいなかったら自分はここまで来られなかったと思う」
あと2か月後に迫ったソチ五輪で、フィギュアスケートの浅田真央選手と韓国のキム・ヨナ選手の戦いは注目競技だが、キムが浅田への思いを語った。
今年9月(2013年)に右足のケガでグランプリ(GP)シリーズを欠場していたキムは、今季初の国際大会 (ゴールデンスピン・オブ・ザブレグ)に出場するためクロアチアに向け出発したが、出発に先立ち韓国・仁川国際空港で記者会見する余裕を見せた。
「オリンピックの金メダルすでに獲得しているので、欲や気負いありません」
「GPシリーズに比べて、(今回は)小さな大会なので、少し負担を減らして楽な気持ちで演技できればいいと思っています。体力はソチ五輪までにもっと上げなければならないのですが、今は80~90%だと思います。3回転ジャンプを長い間跳んできたので、少し休んだくらいでは忘れないので問題ありません」
「今シーズンは私にとって最後のシーズンなので、今はリラックスしています。正直言って、オリンピックの金メダルの夢はすでに叶えたので、結果に対する欲や気負いはまったくないです」
2010年のバンクーバー五輪で金メダルを獲得(浅田は銀メダル)し、11年の世界選手権後1年余り休養し、昨年7月にソチ五輪を最後に引退することを表明している。
そして、同じ23歳で、同じようにソチ五輪が最終章と話す浅田真央への思いについて次のように語った。「ジュニアのころから今まで一緒にやってきて、比較されてきたしライバル意識もあります。お互いに避けたい存在であるけど、刺激を与えあう関係になったと思います。浅田選手がいなかったら、自分はここまで来られなかった。浅田選手の今シーズンのプログラムを見ましたが、浅田選手にとっても重要なシーズンだと思うので、頑張って準備したんだと思います」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト