現在の国家・国境とはまったく違う視点で古代史研究
韓国の若手古代史研究家のパクチョンス・慶北大学副教授は「古代の国境を越えた交流は、現在の国境とは異なる感覚で行われていました。ですから、今の国家・国境という視点で古代史を見ると見誤ります」と話す。
国谷はゲストの田中史生・関東学院大学教授に「日本と韓国、お互いに当時は影響をし合っていたということが明らかになりつつありますが、今後の研究はどう進むのでしょうか」と聞く。田中史生教授は「お互いに影響があったことは明らかで、ではどんな影響かというのは、現在の国家や国境という単位ではなく、そのベースとして地域同士や人々たちがどんな繋がりを持っていたのかという所から見る必要があると思います。今の国同士の国際関係と、古代の国際関係は違うということを忘れてはなりません」と語る。
文・ナオジン