商標登録出願が殺到!審査に半年以上…その時まではやっているか
さて、日常会話の中ではどう使われているか。中学生の女の子は「じぇじぇじえ」。「テストの点が悪いじゃん、じぇじぇじぇ」といった調子だ。小学生の男の子は「倍返し」。「お兄ちゃんとケンカして殴られたら、倍返しだと殴り返す」。「今でしょ!」は親が「勉強いつやるの?」と子どもに聞くのに好都合な言葉だ。
OLは「お・も・て・な・し」。といっても、そのままではなく、ひねりがある。たとえば「お・て・あ・ら・い」とか、「あ・り・え・な・い」など、5文字の言葉を滝川クリステルのしぐさとリズムで話す。
キャスターの小倉智昭「結構、使うもんだね」
渡辺和洋アナ「そうなんです。今年はいつになく、街でもよく聞かれます。商売されている方もチャンスととらえるようで、流行語をもじった商品も出てきています。気になるのが、商標登録ですが――」
渡辺によれば、「お・も・て・な・し」は今年(2013年)に入ってすでに72件出願されていて、そのうち64件は東京五輪招致が決まった後だという。商標登録は原則として早い者勝ちだが、ファーイースト国際特許事務所の平野泰弘弁理士は「登録には半年以上かかるのが一般的なので、登録されたときには流行が終わっている可能性もあります。来年以降、商売になるかどうかは疑問」といっている。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト