希少糖という自然界にごくわずかしかない糖がある。この糖は実はダイエットに役立つ物質だという。希少糖のカロリーは普通の糖に比べると20%も少なく、血糖値が下がったり、内臓脂肪が減少したりという効果が認められている。健康な人が毎日30グラムずつ摂取したところ、12週間で体重が2キロ減ったというデーターもある。
香川大学希少糖研究センターは希少糖の量産に世界で初の成功した。どうしたら入手できるのか。
小腸でブドウ糖吸収をブロック
給食などで希少糖を砂糖の代わりに使っているのが、香川県丸亀市の城南小学校だ。「めっちゃ美味い」「甘い」と生徒たちの評判は上々だ。量産に成功した香川大学徳田雅明教授はダイエット効果とそのメカニズムをこう説明する。
「希少糖(プシコース)はほとんどエネルギーがないんです。普通の砂糖は1グラムで4キロカロリーのエネルギーを出すのに、プシコースはほとんどゼロに近い0・39キロカロリーしかありません。プシコースと一緒に食事をすると、小腸でのブドウ糖の吸収を抑えてくれます。小腸の壁にプシコースが入り込んで、ブドウ糖の吸収を阻むんです。だから、結果的に太りにくくなっていくわけです」