観光庁が主催して「世界に通用する究極のお土産品評会」が29日(2013年11月)に都内で開かれた。応募のあった747品目から、1次審査を通った115品目を対象に審査された。審査員は大手百貨店の食品販売の担当者やグルメ雑誌の編集者たち10人で、一人1品を選び10品が究極のお土産品となるはずだった。
ところが、なぜか半端な9品目だったことに、司会の加藤浩次は「究極だから9品目?」とダジャレを飛ばす。
「塩麹と酒粕の北海道二段仕込み」「おいもさん鳴門っ娘」「郷愁の柿」…
選ばれた9品目を北から挙げると、北海道の鮭などを使った「塩麹と酒粕の北海道二段仕込み」(くまだ)、秋田沖で取れるハタハタを3年間寝かせて作った調味料の「しょっつる」(諸井醸造)、富山の5味5色の和菓子「丁五」(薄氷本舗・五郎丸屋)、岐阜県の「鮎のリエット・白熟クリーム」(泉や物産店)、福井県の「若狭の甘鯛千枚」(小浜海産物)、滋賀県の大猪口入り6蔵セット「湖のくに生チーズケーキ」(あゆみ福祉会)、奈良県の中に栗餡が入った干し柿「郷愁の柿」(石井物産)、徳島県のなると金時「おいもさん鳴門っ娘」(鳳月坊)、山口県の魚を使ったオイルルージュ、オイル・ボニーフイッシュ」(ふるさと萩食品協同組合)だ。
ベスト10のはずが手違いで9品に…
あまり知られていないお土産ばかりのようだが、スタジオで「郷愁の柿」を試食したコメンテーターは口々に「美味しい」「いい甘さ」。ただ一人「しょっつる」を飲んでみたコラムニストの勝谷誠彦は「時々、このてのものは腐敗臭を伴うが、まったくない。きれいにこなれている」とベタ褒めだった。
では、なぜ9品目になったのか。審査員2人が手違いで一つの品をダブって選んだためだった。究極のお土産として10品目に入るはずの逸品としては残念至極。勝谷は「日本全国食べ歩き人としては、九州が一つも含まれていないので非常に嫌だね。毎年やればいい」と物足りなさそうだった。