女子大生なりすまし55歳!イチコロ20代男性3年間で600万円被害―逆おれおれ詐欺

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   若い男が高齢の女性を騙すオレオレ詐欺の逆で、女子大生に成りすました55歳の女が出会い系サイトで知り合った20代の男性に「ラブラブしようね」と3年半に600万円も騙しとる詐欺事件があった。

   キャスターの小倉智昭「女子大生になりすますって、どうやって?」

時には一人二役で「うちの娘と付き合ってるでしょ」と電話

   逮捕されたのは宮崎県に住む山元照子容疑者で、2008年10月に出会い系サイトで20代の男性と知り合いになった。別人の若い女の子の写真を貼り付け、女子大生に成りすましていた。

   山元の女子大生「楽しいことばかり考えようね。ラブラブしようね」

   被害者「本当に愛しているから、辛いことがあるけど幸せだよ」

   次第に本性を現し、「生活費の前借りをお願いできないでしょうか。ダンナさま」なんていうメールが届くようになった。笠井信輔アナによると、「この程度なら、よくあるなりすましの手口ですが、男性と直接電話で言葉を交わしているんです。これでコロッと騙されてしまったんですよ」と伝える。

   小倉「だって声は55歳でしょう?」

   「そこがポイントなんです」という笠井の説明によると、山元は女子大生の母親のなりすまし、「うちの娘と付き合っているんですって、ダメですよ」と叱ってみせた。これですっかり信じ込んでしまった男性のところへ、山元が再び女子大生になりすましてこんなメールを送る。「親に交際を反対されて仕送りを止められたの。お金貸して欲しい」

『女子大生』とはネット上だけの会話

   小倉「女子大生との会話はネット上だけ? それで結婚してもいいわっていう会話になるわけ?」

   笠井「そうです。バーチャルの世界だけで若い人たちは思いを深めてしまうということでして、3年半に600万円を振り込んでしまったんです」

   小倉が「よく騙せますね、ネット上だけで。600万円も出すのかねえ」

   笠井「若い人たちの生きる価値観がもうわれわれとは違っているんです」

   それにして、このおばちゃん、よくぞ若者の心を掴んだものだと感心してしまう。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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