スーパー銭湯でかけ湯をせずに浴槽に入ろうとした中国人の男が、日本人男性客に注意されて逆上し、顔などを殴って大けがをさせたとして傷害容疑で逮捕された。外国人観光客が増加しているおり、入浴のマナ―については互いの注意が必要のようだ。
目に余る観光客「浴槽で歯磨き・シャンプー」「バスタオル巻いたまま」
逮捕されたのは三重県伊賀市のマッサージ店手伝い、李永昌容疑者(34)で、22日(2013年11月)夕方、市内のスーパー銭湯で無職男性(39)を拳で約10発殴り両頬骨折による約1か月のけがを負わせた。
入浴のマナ―について、多くの外国人観光客が訪れる東京都江東区の「大江戸温泉物語」で聞くと、中国人観光客のさまざまなマナ―違反が目撃されていた。管理課の古山律子さんが具体例をあげる。「湯船の中で歯磨きしたり、シャンプーしながら湯船に入ったりとか」。ほかにも、バスタオルを巻いたまま、さらには牛乳瓶を持って入るなど、日本人には考えられないようなことが起きる。
そこで、マナ―を図で示したポスターを貼り出したり、英語や中国語で書かれたパンフレットを配ったりするなどの対策をとって、この10年で大分改善されてきたという。
「やっぱり、わからない方には、教えてさしあげないと」
今回トラブルのあった三重県のスーパー銭湯にも注意書きが貼ってあったが、中国語の文章は、翻訳ソフトの入力ミスなのか、かけ湯マナ―とは無関係の文章になっていた。李は「かけ湯をする習慣は知らなかった」といっているが、「ただ」とアナウンサーの小松靖が補足説明する。
「李容疑者は日本に10年以上住んで、日本語も話せるという話です。暴力の言い訳にはなりません」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト