すれ違いざまに通行人殴る「ノックアウトゲーム」
自由を履き違え抑制が効かなくなると、さらにこんな危険なゲームが流行ってしまうことにもなる。右手にカバン、左手にレジ袋を提げた帰宅途中の男性が路地裏を歩いている。すると、前方から6人組の男たちがやってきた。そのうちの1人が突然男性に強烈なパンチを見舞った。倒れたまま動かない男性を尻目に男たちは立ち去った。「ノックアウトゲーム」といっていま全米で大流行中という。今年9月(2013年)以降、16件が明らかになっているが、もちろん氷山のほんの一角だ。
キャスターの小倉智昭「狙うターゲットは決まっているんですか」
西橋「年齢とか宗教、人種が違う相手を狙うことが多いのだそうですが、基本的には無差別だそうです」
小倉「最低だよね。あの映像を見てかっこいいとはどういうこと。警察があの動画サイトを削除できないなら、サイトを提供しているところが削除してもよさそうですけど…」
米国事情に詳しいショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)は「コンプライアンスという問題もあるのですから、自主的に削除すべきですよね」という。日本の10年先をいっているというアメリカ社会の歪みが、日本にもいずれやってくるのかと思うとぞっとする。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト