東京から南に1000キロ離れた小笠原諸島・西之島沖500メートルに噴煙を上げながら出現した新たな島に期待感が膨らんでいる。どんどん噴煙が続いて隣の西之島につながり、大きな島になる可能性もあるというのだが、その一方で大地震の前触れではないかという怖い話もある。
4000メートル級火山の海の上に突き出た頂上
西之島の新島は2日前に200メートルの長さだったが、21日(2013年11月)には2倍の400メートルに「領土拡張」した。なぜ突然ここに島ができたのか。火山地質学に詳しい日大文理学部の高橋正樹教授はこう説明する。
「隣の西之島全体が海底火山(4000メートル級)の噴火で頂上部分が盛り上がってできた島なんです。今回はその下の火口近くから噴火が始まり、火山灰が堆積して盛り上がって海面上に顔を出したということです。噴火が続けば本島の西之島につながり、大きな島になって日本の国土が増える可能性があります」
西之島そのものも、1973年から1年2か月ほどの噴火で小さな島ができ、その後の地殻変動で西之島につながって今の形になったものだ。ただ、噴火が続かず、積もった火山灰が波に削られなくなってしまう可能性もある。
田中大貴アナ「ハワイぐらいなるといいですねえ」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト