マー君メジャーリーグ移籍は2015年?足下見られた日本側選手会
さて、今週の週刊誌には雑誌に必要な3要素「あら(そんなことが)、まあ(すてき)、へー(そうだったのか)」が残念ながら少ない。そうもいっていられないので、まずは週刊文春のマー君こと田中将大のメジャー行きに暗雲が立ち込めているという記事からいこう。
田中が大リーグに移籍する場合、報道によると移籍金と年俸を合わせると、過去最高の1億6000万ドル(約160億円)ともいわれている。メジャーリーグ機構が新たに提案した、最高額を提示した球団と2番目の球団の中間をとるとしても、80万ドル(約80億円)にはなり、ダルビッシュ超えは間違いないという。
しかし、日本プロ野球選手会がこの新協定の再考を申し入れる意見書を提出したため、約2週間も新制度は宙ぶらりんになってしまった。その揚げ句に、メジャーリーグ機構側が新制度を取り下げてしまったのだ。日本プロ野球選手会の意見書提出は、「執行部の独断、顧問弁護士の暴走といってもいいもの」だと日本プロ野球選手会担当記者が話している。メジャーリーグ機構側は制度を練り直して日本側に通達するといっているが、いつどんな形でなされるのか、それを日本側が了承できるのか、現時点ではまったく予測がつかないと週刊文春は書いている。
この背景には、移籍金の高騰が天井知らずなことに音を上げたメジャー側が、日本選手がFAの権利を取ってからでもいいといい出しているということがある。日米で合意が為されなくなってしまうと、楽天の田中は2015年のオフまでメジャーには行けないことになるのだ。マー君のピッチングをまだ日本で見られるのはファンにとってはいいが、大リーグ入りを切望する彼にとっては、イライラする日々がまだ続きそうである。