チケットの販売日、価格、販売方法いっさい未定
リポーターの井口成人が「予約販売の葉書が届く」と最初に電話してきた東京都中央区の会社の住所を尋ねた。しかし、そこは大手製薬会社の本社ビルで、その会社とはまったく関係がなかった。そこで、近畿日本ツーリストを名乗る会社に電話をしてみる。「おたくは本当に近畿日本ツーリストなんですか」
若いとみられる男が出た「ええ、そうなります」
テレビ朝日と名乗ると、「お葉書をお送りさせていただいた方限定で、それ以外の方にはお答えしかねます」
井口「いま五輪の予約販売はあり得ないわけですから、詐欺的行為なんじゃないですか」 男「私どもがですか? ちょっと細かいところまではお答えできません。私もただのペーペーでございますから、必ず責任者から追って連絡します」
司会の羽鳥慎一「現状ではオリンピックのチケットの発売はないということですよね」
アナウンサーの小松靖「ないです。JOC(日本オリンピック委員会)によりますと、発売日や価格、販売方法などまったくの白紙ということです」
羽鳥「番組でも何回も取り上げていますが、儲かる話が向こうからやってくることは絶対ないですよね。こんないい商品があります。あなたしか買えませんから買ってください。後で高値で買い取りますという典型的なパターンですよね」
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「詐欺集団は常に新しい付け込み先を見つけようとしていますから」
油断も隙もあったものではない。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト