「リアルでも助けてやる」ゲーム仲間の男、オンラインで知り合った女性の元夫刺殺

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   オンラインゲームで知り合った女性の元夫を殺害したとして、住所不定無職の男が逮捕された。面識はなかったが、ゲームの仲間である女性を苦しめる元夫を許せなかったと供述している。

   逮捕されたのは阪田健一容疑者(47)で、今月15日(2013年)、神奈川県秦野市の会社員で女性の元夫の角田宏司さん(46)の首を刃物で刺して殺害した疑いだ。女性から預かった鍵を使って家の中に入り、会社員が帰るまで4時間以上待ち伏せしていた。阪田は3日後、小田原署に「人を刺して殺した」と自首してきた。

仮想空間の出会いから結婚やトラブル

   阪田と女性が知り合ったのは4年前にオンラインゲームを通じてだった。オンラインゲームはインターネットを通じて知らない者同士でプレーするコンピューターゲームのことで、オンラインゲームに詳しい新清士氏は「数千人から大きいものは数万人くらいの人が仮想空間の中で一緒に冒険したり、仮想的に暮らしたりするゲームのことをいいます」と説明する。ここ数年、利用者が飛躍的に増加しているという。利用者同士はチャットという機能で実際の会話のように短い文章をやり取りすることができる。

   これが現実世界の出会いにつながることもあると新氏はいう。「私が知っているケースだと、ゲームの中で自分をサポートしてくれ、危ない時には助けてくれる人を好きになって結婚したという例もあります」

   一方で、今月9日(2013年11月)には埼玉県でオンライゲームをめぐりゲーム仲間の男性同士が口論になり、そのあげく相手を刺す事件も起きている。今回の事件でも阪田は女性と何度か会っており、いろんな相談を受けていたようだ。

ゲームのストーリーとそっくりの事件

   コメンテーターの高木美保(タレント)「私もオンラインゲームをやりますが、敵にやられそうになると、別のゲーマーが助けてくれるんです。そこで一体感ができるし、会ってみたいと思うのは自然な感情ではないかと思いますね。ただ、ここで起こっている事件がゲームのストーリーに似ているんですよね。困っている時に誰かが助けにくる。それを容疑者が勝手に思い込みでやったのか、依頼されたのか、今の段階ではわかりませんが、何かゲームの世界と現実の世界が一緒になっているなという印象を受けます」

   弁護士の田中喜代重氏は事件にはまだまだ不明な点が多いとしながら、「仮想社会の人格が現実社会の人格に簡単に移行できるのでしょうかね。精神医学の面から解明していかないとしっくりこないですね」と語る。

   司会の羽鳥慎一「ネットのコミュニケーションをきっかけにした事件が多いですが、結婚した方もいらっしゃるわけですから」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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