掛かっていなかった玄関の鍵
司会の羽鳥慎一「まるで水掛け論。これではどちらが真実を語っているかわからないですね」
高村「きのうの公判で野村被告側は妻に依頼された根拠として、『死にたいと思い詰めるぐらい追い詰められている印象を受けた。また、犯行当夜に自宅を訪ねてみると玄関のカギが開いていた。これは自分が来るのを待っているという合図だと思った』と話しています」
羽鳥「それは妻から直接聞いた話なのですか。それとも、そういう印象を受けたということですか」
高村「そのへんはわかりません。私の印象では、そういう感じがしたということだと思います」
コメンテーターの萩谷順(法政大学教授)は「これまでの裁判は、法律に照らし合わせてストーリーを組み立て、そのストーリーにどれほどの合理性があるかを判断して判決が言い渡される法律の世界だった。しかし、裁判員裁判ではそこに市民としての感覚が入って来ます。検察側も公判で被告が犯行にいたった根拠を聞いているはずで、かりに妻に共犯の疑いがあったとしても、逮捕・立証できないから見送ったのではないですか。このあたりも含め、裁判員がどんな判断を下すのかが注目されますね」と話した。判決は22日に言い渡される。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト