出雲大社の大遷宮の年だというのに、その島根県で賽銭泥棒が横行している。なぜ、島根県で賽銭泥棒が横行しているのか。「賽銭泥棒急増にはあるブームの影響がありました」と小松靖アナは伝える。
島根県内で防犯カメラの設置などを行っている防犯設備士の塩治厚志さんと息子の貴志さん親子は、たびたび賽銭泥棒の被害にあっている松江市にある神社に4台の防犯カメラを設置した。徹夜の張り込みを続けて4日目の夕刻、境内に挙動不審の男が現れ、社殿の前に置かれた賽銭箱をひっくり返し、お賽銭をぶちまけた。貴志さんが取り押さえ、駆け付けた警察官に窃盗の現行犯で逮捕された。
厚志さん「男が盗もうとしたお金は小銭で、わずか60円でした。賽銭泥棒は増えていますねえ。朝、私たちが賽銭泥棒を捕まえた神社に、その日の夕方には別の賽銭泥棒が現れたということもありました」
島根県警管内で2倍近い被害
司会の羽鳥慎一「それだけの被害が出ているなら、防犯対策も充実すべきですが
小松「その必要性は皆さん十分にわかっています。ただ、そのための部犯設備の設置費用や人手不足がネックとなっているようです。島根県警管内では、2011年は賽銭泥棒の被害が50件だったのに、昨年は70件、今年はすでに95件で、100件を突破するかもしれません」
羽鳥「なぜ年を追うごとに増えるのだろう」
小松「不思議な力が宿るパワースポットブームがあるのではと見られています。とくに、今年は出雲大社大遷宮の年。その御利益にあやかろうと軽い気持ちで賽銭泥棒をする人もいるようです」
コメンテーターの立花胡桃(作家・タレント)は「たしかに神社や寺院はパワースポットとして注目をされていますが、それは出雲大社に限らない全国的なことでしょ。参拝客が少なくなる夕方にその日のお賽銭を回収するとか何らかの対策が必要ですよね」
お賽銭を失敬して、すでに罰が当たっている賽銭泥棒がいるといいが…。