狙われる日本人高齢者。死刑判決の可能性
税関などによると、一般市民を介した麻薬の密輸は増えており、とくに高齢者を利用する例が目立つという。薬物事件に詳しい弁護士は、利用される条件の1つが高齢者で、桜木市議の70歳もそれにあたるという。「日本の税関はお年寄りには警戒が甘いとみているんです。市議という肩書きも、もしかしたら通りやすいとみたのかも」という。
中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聡氏は「中国も困ってると思いますよ。本来は(日本人に)厳罰を出したくないが、これまでの例との整合性がなくなる。死刑判決の可能性は高いと思います」
一般乗客の覚せい剤の摘発は年々増えており、07年の48件が11年には141件と3倍近い(財務省調べ)。専門家は(1)友人・知人からの荷物は預からない(2)預かっても申告書に「他人から預かったもの」として記入することという。桜木市議が本当にこれにあたるのかどうかはわからないが、日本人は無防備だから十分あり得る。とくに外国では気をつけよう。
文
ヤンヤン