まあ、捕まるのは時間の問題だったが、宮城県の仙台中央警察署から逃げ出したドイツ国籍の自称大学生シューツ・ペトロ・ウラジミロビッチ容疑者(25歳)は、きのう14日(2013年11月)午後6時半頃、「センダイニイキタイ」と仙台から約17キロ離れた七ケ浜町の交番に出頭し身柄を確保された。高村智庸リポーターは「出頭したとき、お腹がすいた、寒いとも話していたようです」と伝えた。
防災無線使ってドイツ語で呼びかけ「安心して出てきなさい」
ウラジミロビッチはきのう朝から、出頭した交番近くで何人もの住民に目撃されていた。110番通報したトラック運転手は「停車中に似たような男からドアをたたかれたんです。でも、電話をしている間に姿が消えた」と話す。ある漁師は「見知らぬ外国人から『北海道はどっち』と聞かれたんだよ。あっちの方って教えると、しばらく海を眺めていた」という。
防災無線を使ってドイツ語の呼びかけもやった。女性の声で「こちらは宮城県警です。私たちは君のことを心配しています。これ以上、罪を重ねることはやめて出てきなさい。あなたの安全は保証されています。安心して出てきなさい」というものだった。
コメンテーターの長嶋一茂(スポーツキャスター)「言葉も通じない国で、逃走から出頭まで24時間以上。こんなに長時間逃げていられたともんだ思いますね」
宮城県警が謝罪「腰縄の結束十分じゃなかった」
司会の羽鳥慎一「もちろん逃亡した容疑者の罪は重いけど、逃げられた警察にも落ち度があったのではないでしょうか」
高村「宮城県警は容疑者の腰縄の結束が十分でなかったと謝罪しています」
飯田泰之(明治大学准教授)は「逃亡中に容疑者は何度も着替えていますが、地元の人からのサポートがあったのでしょう。困っている外国人に親切にするのはいいことだけど、今回は親切すぎたという感じがします」と苦笑した。
吉永みち子(作家)「警察の面子が潰されたと、行きすぎた取り調べがないように注意しなければ」
ウラジミロビッチはホテル従業員とのトラブルで逮捕されていたのだが、これが凶器を持った凶悪犯罪者だったりしたら、こんな逃走劇では済まなかった。