東京できのう14日(2013年11月)、ある100メートル走の「世界大会」が行われた。「4足走行」の大会である。陸上競技場のトラックで、クラウチングスタートはとくにおなみじの短距離走と変わりはないが、それからも手足を交互に地面につけて、獣のように走るのである。その様は「まるで猿の惑星のようだ」(キャスターのテリー伊藤)。
認知広がって海外メディアからも招待
今大会では、4足走の草分けで、現在も第一人者であり、ギネス世界記録保持者のいとうけんいちさんが並みいる強豪を退け、自己の世界記録を更新して優勝した。現在はバイトのかたわら練習に励み、海外メディアの招きで遠征も行う日々という。
そんなチャンプだが、かつては練習していると怪しまれて、ご近所から110番通報されたり、1日に5回も職務質問されるなど苦渋を味わったこともあった。だが、最近は4足走行が世間に知れてきたためか、苦情などは出ないという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト