24億円横領男どこかに隠し金?気弱で落ちぶれ姿は芝居…あえて捕まって出所後は悠々自適

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   長野県建設業厚生年金基金で約24億円が使途不明になっている事件で、タイに逃亡していた元事務長の坂本芳信容疑者(56)がきょう14日(2013年11月)に日本に移送され、約6400万円の業務上横領容疑で逮捕された。

   3年前の出国直後はタイで豪奢な生活をしていたが、最近は月約8000円の家賃にも事欠くような生活だったという。24億円はどこに消えたのか。スタジオでは札束の大きさを形にして示しながら、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏をまじえ推理した。

日本国内に協力者。運ぶだけでも大変な巨額

   不明金は23億8700万円だが、逮捕の直接の容疑は今のところ6400万円だ。司会の赤江珠緒が聞く。「小川さん、24億円は膨大な金額ですが、本当に使い切ったと思われますか」

   小川「国内でも豪遊していたようですから、ある程度は使っていたと思いますが、坂本容疑者は基金の事務長経験者で金融のプロです。当初は金銭感覚がマヒして使ったかもしれませんが、徐々に将来のことを考え、ある程度は隠匿していると見てもいいと思います」

   司会の羽鳥慎一「協力者の可能性はありますかねえ」

   小川「日本国内に以前から信頼関係のある者がいるのではないかと考えられます」

   コメンテーターの松尾貴史(タレント)は「外国に持って出るにしても、これだけの量では、どっかでひっ掛ると思いますしねえ」と首をひねる。

タイの銀行定期預金金利3%!横領の1割預けても年間600万円

   赤江は「タイで逮捕(不法滞在容疑)された時は質素な暮らしぶりだったようですが、これは本当のことを隠していた可能性もあるということですか」と呆れたように聞く。

   小川「簡単にいうと、偽装である可能性が強いと思います。(逮捕のきっかけが)交際相手に通報されたというのも、テレビで見るとそんなに驚いた様子ではありませんでした。通報してもらって、自分の方から捕まったのではないかと思いました」

   羽鳥「自分から逮捕してもらうというのはどういうことですか」

   小川「これは推測ですが、いったん早く日本に捕まって、刑務所に入って出所してリセットして、その後は隠匿した金で暮らす。そのくらいのことは考えられる人ではないかなと思います」

   高木美保(タレント)「そうすると、地元長野での地味な暮らしや、伏し目伏がちのいかにも貧しい感じの態度は演技なのでしょうか」

   小川「それができる人間ですよね」

   小川によれば、タイの銀行の定期預金の金利は3%なので、24億円の1割を預金しても利息は年600万円を超える。あの風貌や地元の人の話からはなかなか想像できないが、金融のプロならそういうことを考えてもおかしくないという。

   これから本格的な取り調べが始まる。どこまで明らかになるのか。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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