日本人会関係者「海岸沿いの人はやられちゃってんじゃないか」
レイテ島の日本人会の永瀬慎太郎さんと電話がつながった。永瀬さんはタクロバンの南のボントックに住む。永瀬さんの話ではレイテ全島が停電で、固定電話はつながらない。かろうじて一部の携帯電話がつながるが、これもタクロバンではまったくダメという。「20メートルの波が来たというから、海岸沿いの人はやられちゃってんじゃないか」
道路もがれきで埋まっていてタクロバンには近づけない。連絡のついた人から「あの地域とあの人は大丈夫らしい」という形で消息を得るしかない。ボントックでは市場で食料も買えるし、水道は止まっても井戸があるのでなんとかなるというが、自家発電と車の燃料が買えない状態だ。
司会の井上貴博アナ「いまいちばん必要なものはなんですか」
永瀬「ガソリンです。食料はなんとかなるが、水をくみ上げるにはガソリンがいります」
日本政府きのう国際緊急援助隊として50人規模の自衛官の派遣を決定した。きょう13日午前、37人が民間機でマニラへ向かう。現地では医療、物資輸送にあたるが、大型輸送艦の派遣も検討している。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト