食材偽装、クール宅急便偽装に続いてブレイクした楽天市場のセール価格(元値つり上げ)問題では、コメンテイターからは「せっかくの楽天の優勝に水を差すようで、シラけさせる」(精神科医・香山リカ)、「楽天に勇気や勇気をもらったから楽天のセールで買うのに、そこを裏切った」(キャスターのテリー伊藤)など、ただのネットショッピングの価格偽装より罪が重いといった声が上がっている。
さらに、けさ12日(2013年11月)の「スッキリ!!」では、楽天側のこれまでの説明に「ミスリーディング」(楽天社長)があったと伝えられた。
過去の販売実績なくてもOK
楽天は日本一セールは厳正なる手続き、審査を経て行われており、問題を起こしたのは勝手にセールに便乗した店舗の商品だけと説明してきた。ところが、「スッキリ!!」でも「偽装」疑いの代表格として大きく取り上げられた元値1万2000円のシュークリーム10個、スルメイカ10枚1万7000円などは、じつは正規のセール品として登録されていたというのだ。
楽天は店舗からのセール品申請に際し、元値での販売実績が過去2週間あるかを調べていたが、スルメイカはこれをクリアしていた。テリー伊藤は「優勝を見越して、前もって2週間、高い値段を付けておけばいい」という抜け道を指摘する。
シュークリームはその店舗では新規の取扱商品であって、過去の販売実績はなかったという。ならば「2週間」ルールでハネられるはずだが、楽天は「新規」だから(実績がなくてもやむを得ない)と出品を認めていた。楽天はチェック態勢がアマかったとして、ルール改正、強化に取り組むとしているが、食材表示同様に「価格」表示への疑問は深まるばかりのようだ。