「フライデー」正念場!やんちゃな張り込みネタめっきり減ってカウントダウン
このところ何度か書いているが『フライデー』が気になっている。先日の藤原紀香のラブラブデートは話題にはなったが、大物の張り込みネタがこのところ極端に少ない。今週の新聞広告を見ても、右の大特集は「東北楽天ゴールデンイーグルス『強さと明るさ』のドラマありがとう」である。日本シリーズで楽天が勝てたのは原・巨人監督の投手起用の拙さからで、7戦に杉内を先発させなければどうなっていたかわからない(親子2代の巨人ファンの負け惜しみだが)。
あとは「山本太郎独占直撃『まだやることがあるんです』」「ジャニーズタレント出演バラエティ全採点」「マツコ・デラックス番組休止『過剰コンプライアンス』の舞台裏」である。山本太郎はまだあのようなつまらないパフォーマンスを企てようと思っているのかしら。ジャーニーズは企画ものだし、マツコにある「過剰コンプライアンス」とはフライデーを出している講談社のことを皮肉っているのかね。
グラビアは相も変わらず壇蜜。それに「マドンナ18歳『幻のヘアヌード』発見」と袋とじは「尾台あけみ『美熟ヘアヌード』」では、おカネを出して買う気が起こらない。社内のコンプライアンスが厳しすぎて現場が萎縮しているのか、上層部から「トラブルを起こしたり告訴されるような記事はやるな」といい渡されたのか、張り込みネタでは売り上げが上がらないから現場を縮小しているのか、どちらにしても心配である。
1枚の写真で時代を切り取る写真週刊誌が、やんちゃさを失っては存在理由がない。このままでは『週刊朝日』とフライデーのどちらが早く休刊するかとなりはしないか。芸能人ばかりではなく、政治家や財界人のスキャンダルを写真で見せてもらいたいものである。30年目を迎えたフライデー、最大の正念場であろう。
フジ追撃で日テレCEOが放った檄!「オレが面白いと思う番組作るな。オレがわからないもの作れ」
少し前までは「民放の絶対王者」といわれたフジテレビの凋落が激しい。『週刊ポスト』は「フジテレビはどうしてこうもダメになってしまったのか」とストレートに疑問をぶつけている。<82~93年に12年連続、04~10年に7年連続で、「視聴率三冠」(ゴールデンタイム、プライムタイム、全日)を獲得したが、昨年(2012年)はテレ朝の躍進で3位に転落。さらに今年8月の平均視聴率では、「半沢直樹」を大ヒットさせたTBSに抜かれ、ついに4位に転落した>
振り向けばテレビ東京が迫ってきているのだ。今年の大晦日は早々と敗北宣言したような「報道番組」に内定したという。紅白や日テレの「笑ってはいけない~」とは勝負しないようだ。
だが、より深刻なのはフジがこれまで得意にしてきたバラエティーやドラマに往年の輝きが見られないことだろう。理由の一端は亀山千広社長はまだ57歳と若く、フジ系列の番組制作会社の天下り社長たちが亀山に文句をいわせないと先輩風を吹かせ、企画をごり押ししてくるからだというのだ。
<そうした『上層部』から押し付けられるのは、大抵がバブル時代のトレンディードラマの焼き直しや、かつて視聴率を取った女優の再起用など「昔取った杵柄」ばかりで、新鮮味は皆無。これでは、視聴者に見捨てられても当然だろう。
現場の混乱を招いているのは、他ならぬ80年代以降の視聴率1位という栄光を築きあげた、『幹部』たちということだ>
今年4月にフジを辞めてフリーに転身した長谷川豊アナウンサーはこういっている。<「(中略)話題を次々に作ってきたフジテレビのはずですが、色々と叩かれ始めたためか、 4~5年前からすっかりチャレンジ精神を失ってしまい、『ミスのない』番組作りを目指すようになってしまった。製作会社の持ち込み企画は保身のためか全部ボツになって、新しいものを受け入れなくなってしまったです。そのボツ企画を、深夜枠で拾って成功してるのが今のテレ朝です」
かつて親しくしていた日テレの氏家斎一郎CEOは、私に日テレがフジを抜いて成功した理由をこう話してくれた。「オレは企画には口を出さないが、これだけはいつもいっている。オレがおもしろいと思う番組は作るな。オレがわからないものを作れ」
上の顔色を窺って保身ばかり考えている現場にいいものができるはずはないこと、テレビでも雑誌でも同じである。長きにわたってフジテレビを率いてきた日枝久会長が退くだけでも、フジの雰囲気は変わるのではないかと思うのだが。
騙されるだけじゃすまない「成型肉」内部にO‐157が残っているレア
有名ホテルから料亭、デパートまで、「偽装表示」が次々に明らかになっている。芝海老ではなくバナメイエビでした、九条ネギではなくそこらの普通のネギでした、車海老ではなくブラックタイガーでしたとなると、明らかに「偽装」ではなく「詐欺」だと思う。
奈良にある近鉄系の「奈良 万葉若草の宿 三笠」では、和牛と称していた肉がオーストラリア産の成型肉だったというのだ。店を怒るより、そんなものを食べさせられて満足していた客の舌の鈍感さが気になるが、成型肉とははてどんなものなのか。
『週刊新潮』の食の安全を考える会・野本健司代表によれば、成型肉とはこうだ。<外国産牛のモモ肉などブロック状に細切れになった赤身の肉に、酵素添加物をまぶしてやわらかくし、型に入れ、結着剤で人工的に固めたもの>
米沢牛の10分の1程度の値段だから、店にとってはボロ儲けである。しかし成型肉には安全性に問題ありだという。野本氏が指摘する。<「成型肉を焼いても、肉の内側に菌が残る可能性は排除できず、O-157が肉の中に残った状態で提供される恐れもある。だから成型肉の調理法はウエルダンしかありえないのに、店側がその危険性を理解せず、焼き加減の好みを客に尋ねてレアで出すことがある>
安いものにはそれなりの理由があるのだ。では値段は張るが国産牛を食べたいと思ったらどうすればいいのか。店自体を識別する方法を、精肉店が教えてくれる。<「10年ほど前から、農水省は国産牛に個体識別制度を導入しました。畜産農家で牛が生まれると、生後すぐに1頭ずつナンバーが割り振られ、DNAが検体ごとに採取される。そして肉屋もレストランも、和牛を使うメニューを提供する以上、この識別番号を店頭に掲げないと商売ができなくなった」>
個体識別番号を店に明示しているかどうか、店側に尋ねればいいというのだ。焼き肉屋でも壁に貼ってある所も多くなったから、そういう店は安心できそうだが、それすら「偽装」だったらどうしよう。
中国政府が恐れる漢族暴動!都市部の不動産強制収用で爆発寸前
10月28日(2013年)に北京の中心にある天安門広場で起こった自動車爆破テロは、大きな衝撃を習近平体制に与えたと『週刊現代』が報じている。私は週刊現代の中国情報は信頼できると思っている。それは編集者の一人に北京大学に留学して、奥さんが中国人という中国事情に精通した人間がいるからだ。私が知る限り、週刊誌の中で、評論家やジャーナリストに頼らないで、自分の人脈だけで記事が書けるのは彼しかいないと思う。
さて、その事件で、乗っていたウイグル族の実行犯3人を含む5人が死亡し、付近を歩いていた観光客ら40人が負傷するという惨事になった。ウイグル族は中国西端の新彊ウイグル自治区に住む人口約1100万人の少数民族だ。敬虔なイスラム教徒だが、中国からの独立志向が強いため長年にわたって中国政府と対立を繰り返してきた。週刊現代によれば、新彊ウイグル自治区では、習近平総書記が国家主席に就任した今年3月以降、報道されているだけでも 10人以上の死者を出す事件が3度も起こっているという。
獅子身中の虫であるウイグル民族を弾圧するために、習近平はこんな作戦を考えているというのである。ウイグル民族の中国からの分離独立を組織する「世界ウイグル会議」副総裁のイリハム・マハムティ氏は語る。
<「第一に、ウイグルの農民の土地を奪い、その土地を、たっぷり国から手当をもらって移住してきた漢民族に引き渡す。第二に、土地を奪われて生活苦に喘ぐようになったウイグルの子供たちを、学習と就業の機会を与えるという口実で、中国の農村部に移住させる。そうやって、現在の1100万人を500万人にまで半減させようとしています。そうした上で、残った住民に徹底的な弾圧を加え、ウイグル人を羊のように黙らせるという狙いなのです」>
習近平総書記にとって、新彊ウイグルは少数民族問題であると同時に、資源問題、そして地域の覇権を取ることでもあるのだというが、ロシアがチェチェンに対して行った暴挙がウイグルに対して再び繰り返される恐れがあるようだ。
週刊新潮はこの事件について少し違う見方をしていて、亡くなった3人をテロリストとするには無理があると書いている。なぜなら、車内で死亡した中には70歳になる母親がいたからだそうだ。中国ウオッチャーによるとこうだ。
<「自爆した家族は、土地・家屋を強制収容されていました。地元政府に撤回を求めたものの拒否され、中央政府に陳情するためにわざわざ北京まで出向いてきたのです。ところが、そこでも門前払いの扱いを受け、絶望の果ての、死を賭した抗議だったとの見方が有力になってきています」>
中国政府がそれを犯行動機として認めないのは、週刊新潮によれば、北京・上海などの都市部でも再開発目的の不動産の強制収用が頻繁に行われているからだという。<「実際、あちこちでそれに伴う住民のデモや暴動が起こっています。もし、自爆事件の動機が民族問題にかかわることではなく、強制収用ということになれば、同じように不動産を奪われた漢族などの不満も煽ることになり、燎原の火の如く暴動が中国全土に一気に拡大することを恐れてなのです」(中国ウオッチャー)>
経済大国中国が抱える問題はこれからますます深刻度を増すことは間違いない。
「週刊文春」「サンデー毎日」の取材受け、「週刊現代」直前になって断ったみのもんたの計算
今週もみのもんた問題が騒がしい。『週刊文春』はファイナルアンサー180分として「みのもんたVS.週刊文春」をやっている。『サンデー毎日』は牧太郎元サンデー毎日編集長を担ぎ出し、みののインタビューを掲載している。週刊ポストはこの問題にあまり関心がないようでパス。可哀想なのは週刊現代で、取材をOKしたのに、「それは僕が最初に聞いていた趣旨と違うよ」と会ったとたんみのから断られてしまったのである。「資産のこと、お子さんのことなど、みのさんにとって不利な質問もすることになると思います」と切り出した瞬間、みのは無表情にこういったそうだ。
<「そういうつもりならば、ここから先はマネージャーと話したほうがいいと思いますよ。そういう(批判を含む)趣旨でということなら、お断りするのが筋ですから」>
しかし、一番批判的な週刊文春に答え、サンデー毎日のインタビューでもこう答えているのだ。
<牧 会社名義のマンションにして住まわせている、都心の一等地に2億円の宅地を買い与えた、という報道もあったけど。
みの これはきちんとお金を取ってます。マンションは空き部屋に入れて適正な家賃をもらい、土地は次男名義の貯金から支払いを受けました。しかも競売物件でそんな値段じゃありません。税務署はそんな甘いところじゃないです。きちんとした商取引じゃなければ通りません>
<牧 倅さんをテレビ局にコネで入社させたんじゃないかという思いがあった。実際どうなの? みの 長男は元々アナウンサー志望でTBSを受けましたがダメで、一般職に切り替えて採用されました。でも、次男の場合は「どうしてもテレビ局へ行きたい、スポーツ関係の仕事がしたい」と言うので、日本テレビのさる方にお願いをした……これは事実です>
さる方というのは日テレの氏家氏だ。要は、みのは週刊現代にはもともと話したくなかったか、その時、虫の居所が悪かったのであろう。
今週の軟派記事には特に見るものなし。週刊ポストの「ワキ毛のエロス」がやや『感じた』ぐらい。