おととい6日(2013年11月)午後5時頃、大田区田園調布の路上で下校途中の女子中学生(12)が連れ去られ、身代金要求の電話が入ったが、車が府中市内の検問にひっかかり、男2人が監禁容疑で逮捕された。少女は縛られていたが無事だった。残る男1人も7日に厚木市内で逮捕(誘拐容疑)された。
検問は誘拐とは関係のない通常の交通検問で、盗難届けが出ている車を見つけたのが決め手だった。発生から3時間で解決となった。
母親に電話「あすまでに2000万円用意しろ」
逮捕されたのは埼玉・加須市の運送会社員の羽田宏明(43)、沖縄・宜野湾市の無職・宮城元貴(24)、沖縄市の無職・田場龍之介(23)だ。沖縄の2人は1週間ほど前に上京し、羽田とはネットの闇サイトで知り合って計画したらしい。
女子中学生は車の男から「道を教えてください」と声をかけられ、むりやり車に押し込まれ連れ回された。男らは母親に「あす夜7時までに2000万円用意しろ」と身代金を要求したが、少女とは面識もなく、「田園調布なら金持ち」「だれでもよかった」と供述している。
3人が知り合ったのが闇サイトだとすると、名古屋であった女性誘拐殺人とまったく同じだ。身代金目的の誘拐がほとんど成功する可能性のない犯罪だということもわかっていない。生身の人間を扱うのがどんなに難しいか。名古屋のケースでは殺してしまった。今回は運よく最悪の事態は避けられた。
交通検問で縛られた少女発見
司会の井上貴博アナ「闇サイトというのがよくわからないですね」
与良正男(毎日新聞論説委員)「違法行為を勧誘するようなサイトを闇サイトといっています。そこで知り合ったのだろうが、どんな内容だったのかは調べないとわからない」
井上「われわれの生活の中に入り込んでいるような気がしますね」
吉川美代子(TBS解説委員)「SNSとかではないんですよね。でも、全国の人が集まって見られる」
与良は「警察が日常業務の検問で盗難車を発見した。ここがポイント」という。とかくいろいろある警察だが、地道な日常努力がいい結果を出した。まさにお手柄。にしても、こんな単純な頭で行動を起こす男たちを見ると、あらためて日本人がバカになっているのではとの感を深くする。日本は大丈夫かよ。