百貨店側チェックできない食品偽装…力関係逆転!有名レストランに出店お願い

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   食材の偽装表示問題で百貨店が総崩れだ。高島屋や大丸松坂屋に続き、きのう6日(2013年11月)は三越伊勢丹や、そごう・西武、小田急でもテナントのレストランなどで同じような偽装が明らかになった。原因について「テナントを信頼していた」「原材料のチェックが十分でなかった」などと釈明しているが、専門家によると、最近は百貨店とテナントの力関係が逆転してテナント頼みの関係になっており、チェックは難しいのではないかという。

目利きが少なくなったバイヤー

   日本橋三越本店のカフェで、欧州産の栗で作ったといいながら中国産を使ったモンブランをはじめ、いろいろなメニューを食べたというコメンテーターの高木美保(タレント)がいう。

   「(偽装に)気付かなかったですが、結構おいしかったです。(デパートも)曖昧な言い訳をしないで、うちはおいしく作っていますと、堂々と言った方がダメージは少ないんではないかと思うんですよね。今はデパートもそれほど特別な存在ではないので、質をごまかすより、正直さやおいしさでやればいいのにと思うのですが」

   司会の赤江珠緒が食品表示アドバイザーの垣田達哉氏に聞く。「百貨店業界全体に広がりましたね」

   垣田は「消費者もデパートを過大評価していたんですよね。百貨店もブランドというより、いまはもうひとつの小売店、ショッピングセンターと思った方がいいかもしれませんね。悲しい話ですが、テナントに入ってもらう大家さんですね」と話す。

   売り上げもスーパーやコンビニが伸びて、何から何までデパートで買うという時代ではない。百貨店のバイヤーもかつては法律や商品に対する知識も凄かったが、そういった目利きが少なくなったという。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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