偽装食品はアレルギー起こす!成型肉に大豆や小麦などの原因食材

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   メニューや表示と中身が違う食品偽装で、とうとう三越・伊勢丹が出てきた。小田急、西武・そごうもやっていた。こうなると、正しい表示で安売りをしていたスーパーなどは胸を張ってもいいくらいのものである。気になるのは、テレビがいつの間にか、「不適切表示」といいはじめていることだ。スポンサーへの配慮なのか。

三越伊勢丹もウソ表示!加工肉を「フィレステーキ」

   きのう6日(2013年11月)午後、三越伊勢丹ホールディングスが会見して、9店舗の14のレストランで52品目のメニューが中身と違っていたと明らかにし た。中身は「バナナエビ」を「大正エビ」、「バナメイエビ」を「芝エビ」「大正エビ」と偽っていた。「岩手県産」のブタを「宮崎県産」、「加工肉」を「牛テキ丼」「フィレステーキ」、「欧州産」のモンブランの栗は「中国産」だった。

   小田急百貨店、西武・そごう、東武ホテルマネジメントも名乗り出て謝罪した。偽装のあった店舗・グループは全部で23だった。謝罪で済まなくなったのが近畿旅館シズテムズの北田宣之社長で、否定していた偽装を認め辞任を表明した。ミシュランガイドにも載っていた「奈良万葉若草の宿三笠」で、「大和肉鶏」がブラジル産、「和牛ステーキ」が豪州産の成型肉など10種類もあった。

   成型肉はどうやって作られるのか。肉同士を人工的に合体させて形を整えるのだが、その過程で肉を柔らかくする軟化剤や肉同士をくっつける結着剤などを加える。添加物には大豆や小麦も入る。食品衛生法で表示が義務づけられている「アレルギー物質」だ。インジェクション加工というのもあった。輸入ものの赤身肉に牛脂や食品添加物などを注射器のようなもので注入し、霜降り肉にして、大きさ、形、硬さを調整する。ステーキ型でもサイコロでも自在だ。業務用、家庭用に広く使われている。

   これらはスーパーではちゃんと表示されているが、レストランのメニューでは「なんとか産」「ステーキ」に化けた。アレルギーのある人なぞは下手をすると実害を伴いかねない。

名ばかり消費者庁…業界に遠慮

   消費者庁はホテルや旅館など3つの業界団体を呼んで、適切表示への取り組みを報告するよう要請した。阿南久志長官は「どこまで広がるのかという思いで、こんな裏切り行為はない」と怒る。

   司会の井上貴博アナ「スーパーではちゃんと成型肉と書いてあります」

   小松成美(ノンフィクション作家)「でもね、ステーキとも書いてあるんですよ」

   井上「おいしいですしね」

   金井辰樹(東京新聞政治部長)「霜降りの味になるけど、アレルギーの問題がある。これは深刻ですよ」

   小林悠アナ「消費者庁は成型肉をステーキと表示するのは不可。ビーフ・成型肉を加工とすれば問題ないと説明しています」

   北川正恭(早稲田大学大学院教授)「消費者庁が弱すぎるということですよ。製造する方が圧倒的に強い。政府がしっかり支えないといけない」

   金井「消費者もブランド信仰があった」

   消費者はお人好し。もっと意地悪にならないといけないのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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