メニュー表示とは異なる安物の食材を使っていた偽装表示が大手百貨店にも広がっていた。高島屋が直営する惣菜店「フォション」が製造販売する高級おせち料理「〈フォション〉洋二段重」(3万9900円)に入っている「車海老のテリーヌ」に、価格が半分以下のブラックタイガーが使われていた。このおせち料理は全国の高島屋の店舗でこれまで588点が販売されていたほか、普段も単品として1枚578円でデパ地下の店頭で売られていた。
大丸松坂屋の名古屋、豊田、天神の3店で昨年(2012年)に販売したおせち料理も実はフォション製のブラックタイガーを使った「車海老のテリーヌ」だった。高島屋の増山裕常務は「恣意的なものではなく虚偽表示とは理解してません」と開き直った。
「和牛メンチカツ」実は豚と合びき…「和牛50%以上だから問題ない」(高島屋常務)
高島屋の偽装表示はこれだけではなかった。横浜高島屋の和風レストランでは「和牛メンチカツ」と表示したメニューで実際には牛と豚の半々の合びきを使っていた。「稲庭うどん」は冷凍の稲庭風うどんだった。増山常務は「和牛を50%使えば和牛と表示しても問題ないだろうと判断した」と呆れた釈明をする。
これら偽装表示の食品を販売していたのは高島屋グループが運営する百貨店など6店舗のレストランや食品売り場で、偽装は62点、9年前から行われていて販売件数は18万件を超えているという。
デープ・スペクター(テレビプロデューサー)「どこを信用していいか分からないですよ。もうバナナしかないのでは、裏切らないのは。情けない」
キャスターの小倉智昭「『偽装じゃありません』『認識が甘かった』とみんな同じことを言う。ウソでしょ。何で本当のことを言わないの。末端の責任にしているが、絶対に上からの圧力があった。業界全体で襟を正さないとしょうがないでしょ」
百貨店離れがさらに進む事は避けられそうにない。