瞬間的上昇なら健康被害心配なし
司会の赤江珠緒がPM2.5に詳しい工学院大学の坂本哲夫教授に聞く。「きのうの高濃度の原因は何だとお考えでしょうか」
坂本「断定的なことは言えませんが、日本で発生したPM2.5の濃度が何らかの原因で高まったということが考えられます」
赤江「PM2.5は日本でも発生しているということですか」
坂本「中国からやってくるというイメージがあるかもしれませんが、日本の中でも工場や自動車の多い都市部にはいろいろな発生源があります」
赤江「なぜ市原市だけ高い濃度?」
坂本「もともと他地域より高かったところに、中国からのものが上乗せされたと考えるべきでしょう」
司会の羽鳥慎一「127という数値による健康被害はどういったことが考えられますか」
坂本「その値になったからすぐに何かあるといったものではありません。その値が継続的に続けば、何らかの影響があると思いますが、1時間値でこの値が出てもすぐに大きな問題に発展するのではないと思います」
坂本教授によれば、日本は技術的な対策をとっているので有害物質の排出は年々低下しているが、PM2.5は長距離を移動する特性があるという。これから冬にかけて中国から飛来する恐れは十分あるわけで、警戒が必要なことに変わりはない。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト