千葉県市原市できのう4日朝(2013年11月)、高い濃度の大気汚染物質PM2.5が観測され、千葉県は全県に注意情報を出した。中国で問題になっているPM2.5が千葉県で、それも市原市にだけなぜ発生したのか。
高い数値が観測されたのは市原市の観測所で、午前4時から5時までの1時間に1立方メートル当たり最高127マイクログラムを観測した。このため、県では1日の平均濃度が国の基準の70マイクグラムを超える恐れがあるとして、不要不急の外出を控えるよう首都圏で初めてとなる注意情報を出した。
市原市環境監視センター「この地区だけにガスの塊ができた可能性」
「知りませんでした」「うち中でびっくりしました」と千葉県民は戸惑いの様子だったが、濃度は次第に低くなり、けさ5日(2013年11月)は23~26マイクログラムだった。「学校へ行く子どもたちも誰ひとりマスクをしていません。こういった数値の変化から何を読み取るべきなのでしょうか」とレポーターの所太郎が市原市の市原郡本測定局から伝える。
住宅街の一角にあり、24時間体制で2階の吸引口から空気を取り入れ下の階の検出器で測定している。今回の高濃度について、市原市環境監視センターの篠原誠一所長は「限られた範囲で高い濃度が出たということなので、ある気象条件下でこの地区にガスの塊ができたのではないかと予測はできますが、証明は難しいですね」と困惑気味に語る。PM2.5といえば、すぐ中国を連想するが、中国から来たものとは見ていないようだ。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト