祭りで酒を飲んで車を運転して女子中学生5人をはね、逃走した29歳の男が妻の通報で逮捕された。家に止めてあった車のフロントガラスが壊れ、中で夫が寝ているのを見つけた妻がひき逃げしたのではないかと考え、夫を起こさずに110番通報した。このときの複雑な妻の心境を思い描くのは難しい。
自転車の女子中学生5人が重軽傷
千葉県警に自動車運転過失傷害と道交法違反(酒気帯び、ひき逃げ)の疑いで逮捕されたのは千葉県八街市の農業、師岡毅容疑者だ。調べによると、3日(2013年11月)午後9時50分ごろ、酒気を帯びた状態でワゴン車を運転し、同じく祭り見物を終えて自転車で帰宅中の女子中学生5人をはねそのまま逃走した。中学生の1人は足を骨折し重傷、3人が頭や足に軽傷を負った。
師岡はそのまま家に帰り、車の中で寝ていたところを外出先から帰ってきた妻に発見された。妻は外出先で近所にひき逃げ事件があったことを聞いていて、夫ではないかと通報した。師岡は「飲酒運転がばれるのが嫌で逃げた」と供述している。
酔い覚ましの逃亡に懲役12年!きょう衆院「アルコール等影響発覚免脱法」
キャスターの小倉智昭は「奥様も辛かったのではないかと思う」と心情を察していたが、妻が発見したのは事故発生から3時間半後で、アルコール濃度の減少で「逃げ得になる可能性がありますね」(小倉)
飲酒や薬物を飲み事故を起こしながら、飲酒などを隠すために逃げるのを防ぐための「アルコール等影響発覚免脱法」(最高刑・懲役12年)が国会審議中で、きょう5日にも衆院を通過する見通しという。
今回は妻の適切な判断で早期解決したが、飲酒運転が後を絶たないドライバーの意識の低さは厳罰で対処するしかないが、それでもなくならない。