「冷凍・冷蔵でお届け」のはずのヤマト運輸の「クール宅急便」の仕分けが常温で行われていた問題で、実は配達も常温だったという朝日新聞の記事を紹介した。約20人の現・元従業員の証言というから生々しい。
どういうことか。中元やお歳暮の繁忙期はクールの荷物が多すぎて、配送車の冷凍・冷蔵庫に入りきれなくなることが起こる。その場合は、保冷剤で温度管理することになっているが、予算不足やドライバーの不注意で保冷剤が確保できなかったという。また、都市部ではドイバーが車から降りて台車を使って配送することが多いが、その間は配送車のエンジンを切る。すると冷凍・冷蔵庫も止まる。台車での配達が長引くと庫内は常温に近くなる。リヤカーのような自転車台車では保冷バッグが小さいため、積みきれないクール荷物を常温の台車で運んでいたという。いずれも社内規定を逸脱していたというのだが、規定や作業手順が現場の実態に合っていないと現場の声は伝えていた。
アイスクリームどろどろ…
司会の井上貴博アナ「クールは料金上乗せしている」
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「エンジンを切って台車で運んでる間に、夏だとねえ…」
井上「今年は暑かったですからね。会社にはルールがあるが、そのルールに従ってたら作業が進まないということでしょうか」
潟永秀一郎(「サンデー毎日」編集長)「取り扱い荷物がものすごく増えているんです。ネットスーパーがあり、お年寄りはペットボトルなど重いものが運べないので利用する。細かい時間指定ができるので助かるが、これが現場には負担になっていた。システムの問題なので、現場での対応は無理でしょうね」
井上が「アイスが溶けてドロドロになっている写真も出てます。会社は社内規定を見直すといってます」
あらためて今年の夏の暑さを思い出すと、そんなことでよくまあ「クール」の看板を保てたものだと思う。苦情も相当なものになっただろうが、それを並べたらもっと面白い記事になる?