ゆるキャラブームのトップに君臨する熊本県のくまモンが誕生したのは3年半前だ。生みの親の熊本県くまもとブランド推進課課長・成尾雅貴さんとくまモンは先月28日(2013年10月)、ソワソワと落ち着かない様子だった。天皇皇后両陛下の訪問を受けるからだ。会場に現れた皇后の胸にはくまモンのバッジが付けられていた。くまモンダンスを終えたくまモンに、皇后は「くまモンさんはお一人でなさっているの」と声をかけた。陛下がゆるキャラに声をかけたのは初めてだろう。
著作権・肖像権を無料公開した「PRオープン戦略」が成功
成尾課長は「くまモンを考えたときは、周囲から無謀だと言われました。自治体が自分のところをPRするために、そのようなキャラクターでいいのかというプレッシャーもありました」と話す。くまモンの知名度を上げたのは、著作権や肖像権を無料で公開したことだった。
コメンテーターの飯田泰之(明治大学准教授)「これはオープン戦略と呼ばれるPR手法で、有料で限られた人に使わせるより、いろいろな人が使ってくれることによって、さらにPRされます」
司会の羽鳥慎一「最初、くまモンのキャラクターはどこに使われたと思いますか」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「やはり子供たちに馴染んでもらいたいから、お人形やぬいぐるみかな」
羽鳥「なんと仏壇でした。仏壇を開け閉めする扉にくまモンが描かれました」
長嶋「くまモンの発表当初、熊本県は派手なPRしないと言っていたが、それがかえって効果を生んだということですかね」
きのう31日、くまモンのトレードマークである赤いほっぺが消えている事が判明した。これも人気をさらに盛り上げる戦術なのか。