僧侶も体罰!?殴る蹴るの暴行受けたと修行僧が警察駆け込み

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   真言宗の開祖・空海が創建したとされる由緒ある香川県の寺で、修行僧が指導僧から暴行を受けたと警察に被害届けを出す事件があった。仏の道を説く僧侶が暴行で訴えられるのは極めて珍しい。いったい何があったのか…

座禅組めず、指導中に居眠り

   香川県善通寺市にある善通寺派総本山の善通寺で、暴行を受けたと訴えたのは23歳の修行僧で、寺側の話によると、40代の指導僧から10月中旬(2013年)に数日間にわたり、拳や木の札で頭を殴られたり、尻や腰、わき腹などを蹴られて肋骨にひびが入り、2週間のケガを負ったという。

   この修行僧は3か月間の予定で「四度加行(しどけきょう)」といわれる修行の最中だった。毎日午前2時の起床の後、午前9時、午後1時の3回、1回3時間の修行があり、この修行を通過しないと僧侶にはなれないとされている。

   寺側は暴行を受けた修行僧にも至らないところがあったという。修行の最中に居眠りをしたり、物覚えが悪く、1回3時間の修行を倍の6時間もかかったり、座禅が組めないため、指導僧が尻や腰などを蹴って叱ったらしい。

作家・水上勉も逃げ出した厳しい寺修行

   キャスターの小倉智昭「こうした修行って、他の宗派もそうですが、何日間も食べなかったり、何日も山を走り続けたりしますよね。われわれから見ると、いじめに近い厳しいものがある。修行と教えのせめぎ合いみたいなものなのでしょうが、ケガを負わせてはいけないでしょうね。とくに暴行は絶対にダメという時代ですから」

   そこで思い出すのは作家の水上勉。次男坊の「口減らし」のために10歳で故郷・若狭から京都・相国寺の塔頭(わき寺)に預けられるが、厳しい修行と母恋しさから再三脱走し、結局、還俗してしまった。さて、23歳になっても座禅が組めないこの修行僧、どんな動機で僧侶を目指すことになったのか…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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