「子育てを間違って、どこかが狂って(子どもを)不完全な形で世の中へ送り出してしまった責任は父親である私にあります。申しわけありません」
次男の窃盗逮未遂捕から2か月、「朝ズバッ!」と「サタデーずばッと」出演を自粛していたみのもんたがおととい26日(2013年10月)に会見し、70分にわたって降板の心境を語った。
みのもんた降板会見「次男とは(釈放後)1度だけ会った。顔だけ見て話しなかった」
みのは当初、「別人格だ」「子どもじゃないんだから」としていたが、心境の変化を、200人近い報道陣を前に立ったまま話し始めた。
「たしかにあの子は私の子です。成人して社会人で、家庭を持ったはずなのに、なんでこんなことをと、なかなか整理がつきませんでした。しかし、父親の責任はあるなと思いいたりました。親子の縁は切れない」
どう責任をとるべきなのか。「自分にとって一番苦しい道を選ぼうと思った。しゃべるという世界、報道の番組を降りることが一番苦しくてきつい判断でした」
その後、イスに座って、気持ちが変化した経緯を話した。「最初思った。子どもじゃないんだから責任とれ。ボクの仕事と何が関係あるのかという気持ちが強かった。だからいろんな方に『別人格』といわれたとき、素直にそう思いました」と笑った。
ある朝、仏壇の前で絨毯に線香が落ちて燃え尽きていた。「よく火事にならなかったなと見ているうちに、女房だったらせがれと刺し違えて責任をとったのではないかと思いました」
父親としては「殴るタイプなんです。嫌なら出ていけという。これがええかっこしいの悪い結果につながった。オヤジにわからないようにと。何でも話せる親じゃなかったみたいです」
「(次男と)話しましたか?」と聞かれ、「話してません。彼が収監されてから。いまは一度だけ(次男の)自宅に会いに 行った。何もしゃべりませんでした。顔だけ見て5分で出ました」という。次男は正座して「ごめんなさい」といったが、無視して顔だけ見て出てきたと話す。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト